PowerPointで文字をアウトライン化する方法と、2B

Florida生活も3ヵ月が過ぎて、だいぶ落ち着いてきました。ちょっと溜めていた仕事も少しずつ片付けていこうと思います。

 

さて、表題のPowerPointで文字をアウトライン化して、一文字ごとに拡大したり、文字幅をつめたりする方法を書き留めておきます。

 

 

文字と図形を重ねて、その図形と文字を図形の結合ツールの「切り出し」を使うことで、文字を図形に変換することができます(文字はどんなフォントでも可)。一旦、図形にしてしまえば、かんたんに変形できるということですね。

 

さて、文字の変換だけではスペース余るので、某ベンチャーの社長が突然つぶやいた2Bをその日のうちに本人にリプライしてしまうと描きました。

① ラフを描きます。まぁ適当に

 ② 頭部の詳細を描いていきます

 

 ③ 上半身完成

 

で、最終的にはこうなります。

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上半身

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全身

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もちろんPowerPointです

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狂気のPowerPoint

 

それでは、また! トクロンでした。

 

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とんがり帽子のアトリエをPowerPointで再現する

すっかり当初の目的を見失い、手段のために目的を選ばないトクロンティヌスとなっておりますが、過去絵をもう一つブログにも貼っておきます。

とんがり帽子のアトリエをPowerPointで再現する

実は描き始めるまでは、「とんがり帽子のアトリエ」しらなかったんですが、PowerPoint絵を描くために本を買って読んで、ドはまりしました。おすすめです

 

とんがり帽子のアトリエ(5) (モーニング KC)

とんがり帽子のアトリエ(5) (モーニング KC)

 

 

いつも通り、下書きから描いていきます。線の多い絵なので、すでに大変。PowerPoint絵は「線を曲線ツールで作っている」ので、一筆がすでに二・三画いるんですよ。

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下書きはだいたい顔から描きます。楽しいので

 元々原作の色も原色にちかい濃いいろなので、PowerPoint絵には向いてる感じがしますね。PowerPoint絵、淡い色苦手なので。

 

 

完成です!

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使ってるのはASUSの2012年のパソコンなので、freezeしまくりました

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パーツ数は1000くらいだったと思います

 

PowerPoint絵はまた不定期に上げます

 

 

研究者小説を書いています

③ ゲノムハンティング:近未来SF短編。ゲノム編集で遺伝子強化することが当たり前になった時代の話

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④ 誰が古藤教授を殺したのか?:さえない准教授が元恋人の優秀な教授と一緒に、恩師の仕組んだ事件に巻き込まれていく話。めざせ森博嗣

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PowerPointアートの描き方

海獣の子供』大ヒットらしいですね!

www.kaijunokodomo.com

 

・・・見たい・・・しかしアメリカだし・・・ということで、絵でも描くか! PowerPointで!!*1

 

曲線ツールで「線を作る」という技法で絵を描いています

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曲線ツールを使った「線」の描き方

 

twitterでライブドローイングしました

 

 

 

 

 

完成。仕事終わった後の時間つかって二日間くらいの作業量です。

 

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完成したPowerPoint

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パーツ数はこのくらいになります


没になった水槽背景のやつ

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没背景案

 

しましょさんからのコメント:

 

 

ちょっと今仕事がかなり忙しいので、落ち着いたら考えます!

 

 

研究者小説書いてます。

①魔法の世界での魔法研究者の日常小説:

kakuyomu.jp

②教授に解雇されたポスドクたちが会社を起業する小説:

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*1:PowePoint2013で

心のなかに関西弁先輩を持て

どうも、トクロンティヌスです。だいぶ(※1)間が空きましたが、何とか生きています。

 

twitterの方ではすでに明らかにしているのですが、2019年4月よりアメリカ・フロリダ州の研究機関(※2)で働いています。

 

いやーまさかtwitter就活(※3)で海外に来ることになるとは思ってもませんでした。日本で転職活動失敗しまくっていたので、本当にありがたいです。

 

オファーあってから、書類のやり取りや米国ビザの取得、職場の英語試験などもろもろで半年以上かかって、その後で2週間の超短期訪問をしてから、2019年4月の仕事開始を迎えました。

 

1.オファーまで

声かけていただいてから、英語CV送って、すぐにSkypeで面談でした。その後、一度お会いして、再度、今度は人事の方と面談。人事との面談は英語の試験兼ねてて、僕は2ヵ月ほどかかることに。。。

 

何にせよ、英語は勉強しとけということです(5年前くらいの自分に向けて)。

 

2.ビザ取得まで

ビザ取得の代行とか、ブログ記事はいっぱいあるんですけど、結局一番役に立ったのは米国政府の「米国ビザインフォメーションサービス」の動画ですね。これをまず一番に読んだり、見たりしないといけないし、それ以外のブログ記事とかは参考程度で十分だった気がします。

 

米国ビザインフォメーションサービス

 

www.ustraveldocs.com

 

面接の質問は2つだけで、主に仕事内容についてと、報酬のソースだけでした。追加書類も特に要求されなかったし、預金証明も持って行ったけど必要なかったです(※あくまで僕の場合はです)。

 

3.超短期訪問から渡航まで

海外経験まったくなかったので、本格渡航までに一度短期訪問をしょうと、医学系の財団法人の海外短期訪問助成金を2つ取得して、2週間ほど現在の職場を訪問しました。この時に、「あ、英語本格的にヤバいかも」と思ったんだけど、やるしかないと腹をくくることに。

 

そこからは急いでクレジットカードの申し込みをしたり、不要物品家具の処分をしたり、研究室の引き払いをすすめたり・・・忙しかったです。

 

クレジットカードに関しては、ANA USAカードだと日本にいる間に申請できるし、会社に入ってからすぐに届くので、結局これが一番良かったっぽい。

 

ANA USAカード

アメリカ駐在の方へおすすめ。アメリカのクレジットカード - ANA CARD U.S.A.

 

ANA USAカードが届くまでの約2週間は、新生銀行のGAICAカードで暮らしてました。これはプリペイドなので、日本で入金しておいた分だけ使えるし、今でもちょっとクレカ使いたくないなと思った支払いの時に使ってます。審査ないし、新生銀行の口座もってるとすぐ作れるので、これはおすすめです。

 

プリペイドカードGAICA

プリペイドカード GAICA | アプラス 新生銀行グループ

 

入国後にマリオットとかヒルトンの「ちょ、何ポイント、サービスで配る気だよ!?」ってカード作ってもいい気もしますけど、そこまで不便は感じてないんだよね。

 

 

 

4.渡航

圧倒的家計の予算不足だったので、家は会社(の提携している大学の)ドミトリーにして、飛行機のチケットは、格安路線・日程を使ったせいで、ポートランド空港で12時間滞在、アトランタ空港で一泊という辛いものだったうえ、ウエストパームビーチ空港でロストバッゲージという・・・なかなか大変な渡航となりました。

 

 

で、表題の件なんですが、

 

心のなかに関西弁先輩をもて

 

海外で働くことを決めたあたりから、自問自答することが多くなったのですが、その時に自分を客観的に見る相手役として、『関西弁先輩』を設定してました。

 

・・・別に九州弁でもなんでもいいんですけど、普段、自分が使わない言葉の第三者を設定しておくのが良い気がします。

 

「いまさら留学って、何の役に立つん? そもそも出来るん?」

 ―「いや、日本に仕事なかったじゃないですか、先輩」

「英語できないやん。そんなんで暮らしていけるん?」

 ―「暮らすだけなら、近くのPublix (※4)で何とかなりそうです」

「そんなんで研究できんやろー」

 ―「日本にいても職なくて出来なかったので、むしろ出来るようになったのでは?」

 

これが最善な方法だとはけして思わないんですけど、暇な時間があると人間って不安な方のことを考えてしまう生き物だと思うんですよね。その「暇な時間」を自分の趣味や友達との会話で埋めれる人はいいんですけど、金、時間、置かれた環境によってそれができない人っていると思うのです。僕がそうです。

 

なので、自問自答というか自分の頭の中を不安な方にしないように、第三者視点から辛口コメントしてくれる相手を設定しておいて、そこに反論するようにして自分の意見がかろうじて保ててた・・・ような気がします。何しろ、家族もおらず単身でのアメリカ移住だったので。

 

とりとめもない感じなりましたが、ブログ再開して、いろいろつぶやきます! それではまた。

 

 

研究者小説書いてます。

①魔法の世界での魔法研究者の日常小説:

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②教授に解雇されたポスドクたちが会社を起業する小説:

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1. 2年ほど

2. 職場のSNSのルールだと公開するだけなら良い気がしますが、念のためクローズのままで

3. twitterで転職探す活動

4. フロリダの地元密着型スーパー。余談だけどグロウスリーストアじゃなくて、スーパーで通じたぞ??英語の授業なんやったんや

 

Publix Super Markets

http://www.publix.com/

映画『関ケ原』みてきました

映画『関ケ原』を観に行ってきました。

wwwsp.sekigahara-movie.com

 

 動機としては、①歴史好き、②時間が少し空いた、と積極的なものではなかったので、それを前提に以下の文章を読んでいただけると助かります。

 

 

Summary:  島左近小早川秀秋がとても良かった

 

 

 主役である石田三成岡田准一)は勿論のこと、島左近平岳大)の存在感が非常によかったです。石田三成が、他の大名からちゃんと疎まれている描写もあって、単なる英雄劇になってないところもいい。

 

 そして何よりも、小早川秀秋東出昌大)の中盤から終盤の演技がとても良かった! 一般的な話では裏切り者としてしか語られていない小早川秀秋が、こんなにも人間として描かれている物語はちょっと記憶にないです。とても、とても良い。

 

 逆に、一般的に人気のある島津義弘直江兼続が端役として、特に目立った印象もなく書かれている物語も、この映画だけのような気もします。そして、直江兼続の立ち振る舞いは、うーんと思うところありました。

 

 なので、この話は島左近小早川秀秋からの視点だったんじゃないかと思うくらいに二人の存在感は面白く見れました。

 

 

① 石田三成の話だったのか?

 石田三成が、冒頭の秀吉との出会いのシーンから、最後は六条河原のシーンまでの間、ずっと出続けているので、『主人公としての石田三成』は疑いようがないんですけど、じゃぁあくまで一個人としての僕が、「この映画を石田三成のヒーローズジャーニーとして見れたかどうか」で言うと、答えは「No」です。

 

 C.ボグラーとD.マッケナが著書(※)で言っているように、物語の登場人物には『求めるもの』があって、その求めるものを手に入れようとして、あるいはその求めるものそのものによって、行動が左右されていく・・・・・・という考え方が、僕は好きです。

 例えば、広い場所では天敵の鷹や猛禽類が襲ってくるかもしれないという不安から(この場合の求めるものは、身の安全)、マウスが四角い箱の隅っこに常にいるように。

 

 しかし、この映画の石田三成に最後のシーンでああなってしまうほどの、強く『求めるもの』はあったでしょうか?

 

 中盤から出てくる「大一大万大吉」や「正義」がそれなんでしょうけど、三成がそれについて、自身の行動規範となるまでの、条件付けされるほどの強い体験が語られていないため(あるいは希薄なため)、逆に前半で三成との会話のなかで『新しい世界』の可能性を見出して、変化していく島左近小早川秀秋の方がヒーローとして成立しているように感じます。

 

 監督は、たぶん島左近小早川秀秋の話として書いていたんだよな。きっと(それっぽいことは公式サイトでもちらっと書いているけど)。

 

www.amazon.co.jp

 

 

② 二軸の対立として成立していたか?

 徳川家康石田三成の、「野望」と「正義」の二軸の対立として成立していたかというと、上記のように三成側の動機付けが弱いので、そこまでははっきりと対立しているように見えない。

 

 それでも僕のような歴史好きは、予備知識として「石田三成」や「徳川家康」、それに「関ヶ原の合戦」を知っているので、対立しているように見えなくもなかったのだけど、これが予備知識ゼロの外国籍の人だったらどうなんだろうか?

 

 サムライが派手に切り合いをしたり、ニンジャまで出てくるのだから、見目はとても日本らしいアクション映画に見れるかもしれない。

 しかし、映画を見終わった後で、『じゃぁ、何で家康と三成は戦いを起こしたんだい?』と尋ねても、答えはなかなか返ってこないような気もする。

 

 

 僕が紀元前480年のスパルタ王レオニダスやテルモピュライの戦いを、予備知識としてまったく知らなくても『300』を映画として楽しめたのと比べると、その差ははっきりとしていて、やはりアクション映画であっても、登場人物の「求めるもの」を丁寧に語る必要があるんじゃないかと思う。

 

warnerbros.co.jp

 

 

③ それでも良い映画だと思える理由

 

 

 

 このtweetがすべてで、登場人物たちの動機付けなどはうーんと唸るところもあったのだけど、冒頭の秀吉の鷹狩の休憩で開けた世界と、最後の六条河原のシーンの対比が『関ケ原』という物語を通して変化したものとして見せることが計算されていて、物語としての完成度は非常に高いと思っている。

 

 僕のような三流物書きであれば、石田三成の逸話として有名な『柿』の話を引き合いに出して、石田三成が最後まで信念を突き通したという結末を見せたかもしれない。

 

 でも、寺の一小僧だった三成が、こまっしゃくれた手を使い、そこで権力者である豊臣秀吉の目にかかり、暴君・秀吉とともに歩んだことで作られた石田三成の世界が、最後に六条河原で閉じるシーンは、確かにあのシーンで良かった――というより、あの終わり方が最適解なのだと思った(※2)。

 

 

 一度語り始めた一つの世界を、きちんとした形で二時間半で終わらせる、とてもいい映画だったと思います。

 

 

 ・・・・・・ところで、エヴァンゲリオンのラストシーンはまだですかね? 特論でした。

 

 

 

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ncode.syosetu.com

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おまけ: この映画で最も成功したのは、やはりまたひらパーだった

www.hirakatapark.co.jp

 

 

※2 そして、初芽に関しては映画会社がよくぞぐっと耐えてくれたラストシーンとして、シンゴジラ以来のものなのではないか

 

科学インフラの話

動物実験施設にどのくらいお金がかかるのか?』

 

・・・なんて話は,おそらく意識したこともないのではないでしょうか?それとも,「いやいや、マウスの値段も知ってるし、飼育経費だって1ケージいくらって知ってる」でしょうか。今回は”その先”のお話について,少し書きたいと思います。

 

ケージいくらか知ってる?

皆さんが動物実験施設でマウスやラット,あるいはその他の動物を飼育する場合,間違いなく専用のケージ(あるいは飼育器材)を使っていると思います。日本ではそのほとんどが,毎回洗浄されて,滅菌したものを使っているでしょう。

 

さて,このケージの金額はいくらでしょうか?

 

日本にはケージの面積に関する規定が明文化されたものはありませんが(国としての基準がないというのは,かなり深刻な問題なんですが),国内の施設であればILAR guideに準拠している『はず』ですので,この面積基準を満たすもので考えます。

また,上に書いたように,毎回のオートクレーブ滅菌に耐えうるものでないと使えませんので,素材は限られてきます。日本クレアや,日本医化器械などでそれぞれ売っていますが,おおよそケージと蓋1セットで1万円です

 

さらに,ケージを週に1回洗浄・オートクレーブすると,たとえオートクレーブ耐性素材でも,およそ2~3年で破損します。つまり,2~3年に一回は再購入なわけですね。

3万匹くらい飼育できる施設だと,補充分でだいたい100~150万円/年が必要になってきますので(蓋は自前修理が前提),1匹あたり0.1円/日かかることになります。

 

 

毎日の飼育維持に必要なお金

この他に,マウス・ラットだと餌や水,床敷が毎日必要になりますが,水は水光熱費でまとめて計上するとして,

 

  • 餌(RI滅菌飼料):10kgの価格5,000円÷10,000=0.5円/gですので,1日の摂餌量(文献値で,およそ4g)を考えると毎日2円程度かかります。
  • 床敷(オートクレーブ滅菌):紙製床敷を,Sサイズのケージに適量ずつ使用すると,だいたい200ケージ分で1箱(10kg)消費しますので,これで計算すると,1日あたり1ケージ3円程度(1ケージ5匹飼育として,1匹あたり0.6円/日)かかります。

 

水光熱費は前述した3万匹くらい飼育できる施設で,22±2℃,40ー70%RH,換気回数16回/h以上の一般的なSPF条件を実施した場合,実測値ベースで,年間1億5千万円くらいかかります。それを単純に3万匹(延べ飼育匹数として,3万匹×365日=1,095万匹)で割るとして,1日「1匹あたり」14円程度が水光熱費として,必要になってきます

 

つまり,SPFレベルでオープンラックで飼育しているだけで(ケージ,消耗品,水光熱費),毎日16.7円/匹が必要になってくるわけです

 

もちろん,これに施設管理や,ケージを洗って滅菌してくれたり,ケージ交換をしてくれる職員の人件費は含まれていません。全部自前で行った時の金額です

ですので,やはりモデルケースとして,マウス3万匹を飼育可能な施設を想定した場合,必要な人員は,

 

  • ケージ洗浄・滅菌:3~4名
  • ケージ交換:4~5名
  • 施設管理・微生物統御管理:1~2名

 

この程度でしょうか。それぞれを年収250万として(ありえないですが),毎日5万5千円程度かかり,マウス1匹あたりに換算すると1.8円程度かかってきます。

 

つまり最低限の施設運営をするためには,マウス1匹あたり18.5円/日が必要になってきます。

 

 

じゃぁ日本の飼育料金(研究者が払う金額)はどうなってるのか?

というわけで,日米でパッと調べられる分を調べてみました。

 

  • アメリカ(n=9):1匹あたり13円/日ー37.4円/日,平均 1匹あたり26円/日(1ケージあたり129円/日)
  • 日本(n=15):1匹あたり2.8円/日ー12円/日,平均 1匹あたり5.4円/日(1ケージあたり27円/日)

  ※$1 = 123円で換算

 

 

あくまで調べられる範囲でしたので,この数値がどこまで正確かは今後の追加検討が必要ですが,いかがでしょうか?

 

日本の場合,ほとんどの機関が前述の必要な金額に届いていません

 

こういう話をすると,「日本では一部を大学本部から補填している」とか「人件費を大学で負担している」と指摘されますが,アメリカでも寄付金や本部が補填しているという記載がHPなどにされていますので,条件は日本もアメリカもほとんど変わりません。なのに,日本は圧倒的に研究者が共通施設に払う金額が低いことがわかります

 

 

「安いから研究しやすいし,いいだろ」という意見も出てくると思いますが,こんな金額で運営なんてもう無理なんですよね。しかも,毎年運営費交付金が減っていくわけですから,大学が補填していく部分もどんどん少なくなってくるのは当たり前です。

 

こんな状況下で,スーパーグローバルなどと言って,世界レベルの研究拠点とか言い出してるんですから,お寒い限りです。あれを言ってる人たちは,どのくらい本気なんですかね?

 

 

最後に:心配していること

特論が危惧しているのは,平成30年に予定されている動愛法の改正で,市民団体などからの要求で,欧米並みの管理強化を要求された場合,上記のように,ただでさえ逼迫している国内の動物実験施設はおそらく対応することができなくなるということです。

 

科学研究のためのインフラについては,もっと科学者自身や文部科学省をはじめとする所管官庁が一緒になって真剣に議論していくことを望みます。

 

そろそろこの業界から足を洗う予定の特論でした。

 

追記:

ちなみに私は,もう『全部の大学がそれぞれに動物実験をする』ということをやめてしまえばいいと思っております。

今年度からJST A-stepが様変わりしてた件

大学のあり方がどうこうという話題が盛り上がってるようですが, ひっそりと大ダメージ喰らった転換があったので, 書きます.  まだかろうじて現職におります, 特論です.

 

これ ↓

www.jst.go.jp

 

※以下のタイプについては平成26年度をもって新規募集は終了いたしました。(平成27年度以降の公募はございません。)
探索タイプ、シーズ顕在化タイプ、起業挑戦タイプ(若手起業育成含む)、実用化挑戦タイプ(創薬開発)

※探索タイプの新規募集は行いませんが、平成27年度新規のJST研究成果展開事業マッチングプランナープログラムにおいて、企業ニーズ解決、本格的な産学共同研究開発の可能性を検証するための支援を行う予定です。

 

A-stepのF/Sステージ探索タイプというのは, 1年間170万円くらいの予算で, 産業応用可能かどうかの試験を研究機関で行うというタイプの研究費だったので, 「民間企業が興味持つかどうかを試験する」という使い方してた研究者もおられたのではないかと思います.

それが代わりの研究費(マッチングプランナープログラム)は「企業ニーズがあることが必須」か....基礎研究の成果を, 企業ニーズに合わせるための研究費はどっから持ってくればいいんですかね?

一度, こういうグラントの制度設計してる方の話をうかがってみたいです.

 

 

それより, 起業挑戦タイプも廃止か.....

 

若手起業育成タイプは, 若手研究者が自分の研究シーズを使って起業しようとする際の研究費だけじゃなく, ご自身の給料も支援するというタイプのものだっただけになくなるのはすごく残念. JSTJSTらしいグラントの一つだと思ってたのに.

 

役に立つ研究を勧めるのはいいんですが, 肝心の応用研究するための研究費制度も少なくなるというのはちょっと困るなぁと思っております.  何かいい制度ご存知でしたら, 教えてください. 特論でした