今年度からJST A-stepが様変わりしてた件
大学のあり方がどうこうという話題が盛り上がってるようですが, ひっそりと大ダメージ喰らった転換があったので, 書きます. まだかろうじて現職におります, 特論です.
これ ↓
※以下のタイプについては平成26年度をもって新規募集は終了いたしました。(平成27年度以降の公募はございません。)
探索タイプ、シーズ顕在化タイプ、起業挑戦タイプ(若手起業育成含む)、実用化挑戦タイプ(創薬開発)
※探索タイプの新規募集は行いませんが、平成27年度新規のJST研究成果展開事業マッチングプランナープログラムにおいて、企業ニーズ解決、本格的な産学共同研究開発の可能性を検証するための支援を行う予定です。
A-stepのF/Sステージ探索タイプというのは, 1年間170万円くらいの予算で, 産業応用可能かどうかの試験を研究機関で行うというタイプの研究費だったので, 「民間企業が興味持つかどうかを試験する」という使い方してた研究者もおられたのではないかと思います.
それが代わりの研究費(マッチングプランナープログラム)は「企業ニーズがあることが必須」か....基礎研究の成果を, 企業ニーズに合わせるための研究費はどっから持ってくればいいんですかね?
一度, こういうグラントの制度設計してる方の話をうかがってみたいです.
それより, 起業挑戦タイプも廃止か.....
若手起業育成タイプは, 若手研究者が自分の研究シーズを使って起業しようとする際の研究費だけじゃなく, ご自身の給料も支援するというタイプのものだっただけになくなるのはすごく残念. JSTのJSTらしいグラントの一つだと思ってたのに.
役に立つ研究を勧めるのはいいんですが, 肝心の応用研究するための研究費制度も少なくなるというのはちょっと困るなぁと思っております. 何かいい制度ご存知でしたら, 教えてください. 特論でした