「卵子の染色体の特定の物質外れると流産に」というNHKの記事を私が書くとしたら

 ドーモ、元気いっぱい就活生の特論=サンです。

 

国立成育医療センターのプレスリリース

"正常な胎盤及び胚の発育に必須の卵子 X 染色体の活動を維持する仕組みを解明"

http://www.ncchd.go.jp/center/information/topic/images/topic141114-1.pdf

で、ぱんつさんが記事かいてたので


「卵子の染色体の特定の物質外れると流産に」というNHKの記事を僕が書くとしたら - アレ待チろまねすく

 

 

乗っかってみることにしたよ。

 

 国立成育医療センターの福田篤研究員と阿久津英憲生殖医療研究部長のグループが、受精卵が母親の子宮内で無事に成長するための一つの「しるし」を明らかにしました。

 ヒトを含めた哺乳類の受精卵は、そのすべてが母親の子宮に着床し、子供になるわけではなく、着床できないものや、着床しても発生の途中で流産してしまうものが存在していることが知られています。

 今回、研究グループは、着床後に流産となるような受精卵のなかで、「X染色体不活性化」という現象が異常となっているケースに着目し、マウスを用いて研究を行いました。

 その結果、受精卵のなかでX染色体から発現するXist(イグジスト)という遺伝子の量を調節する「しるし」となる、核内タンパク質であるヒストンの特別な修飾を発見しました。このヒストンの特別な修飾を目印に、受精卵のなかでイグジストの量が調節され、異常な量のイグジストを持つ受精卵は流産するということがわかりました。

 研究グループは、新たに発見した「しるし」について、卵巣腫瘍や乳癌などの女性の腫瘍に関する研究や、ES細胞やiPS細胞などの品質管理にも役立つのではないかとコメントしています。(488文字)

 

”受精卵には品質(embryo quality)があって、それがある一定の域に達していないと、発生しなかったり、着床しなかったり、着床が維持されなかったりするという考え方があって、そのなかで品質の項目の一つが染色体分離機構の異常だったり、X染色体不活性化異常だったり、ミトコンドリアの異常だったりする” んですかね。

 

同じ両親から出てきた受精卵でも、子供になるものと、そうでないものがあるって、普通に考えると不思議ですよね。

 

先天的(遺伝的)にこれら「品質の項目」の異常があるものもあれば、後天的に異常となるものもあって、染色体分離機構の異常が母胎の加齢とともに増えてくることとか、今回のX染色体不活性化異常も、(先天的なものもあるかもしれないけど)後天的なものの説明として、説得力がある・・・ってことがインパクトあるじゃないかなーなんても思います。

 

もっと言えば、生殖補助医療で体外受精IVF)や顕微授精(ICSI)をすると、ほとんどの場合、複数個の受精卵が得られます。しかし、母胎への影響や、ガイドラインなどから、母親の子宮に戻す(embryo transfer)する受精卵はだいたい1個となってる場合が多いのですが、お医者さんが『その1つを選択する』場合に、”無事に着床して、流産しないような受精卵を選べるかどうか”という問題が生じます。その『1個』を選ぶ評価基準になるのかなーという点でも面白い発表ですね。

 

 

早く”シュウショク”したい、特論でした